瀬戸内クラフト株式会社 ホーム ▶ 積極的な技術開発

信頼いただける船舶を
お届けする建造体制を整え、
多様なニーズにお応えします。

高度な設計技術

弊社技術部では、下記の理念に基づき設計を行っております。

  • 船主が求める性能を実現
  • 乗組員・旅客の快適性を重視し
    喜んでいただける船舶
  • 軽量化にこだわり高い
    環境性・低燃費性を目指す

契約前から設計担当者が関わることにより、船主の意図を汲み取り一貫性のある船造りを支えます。引渡し後のアフターフォローも対応し、設計者目線でお手伝いします。

建造の流れ

倒立建造

デッキを上下逆さまに置き、それを定盤のように使いながら船底を上にした形に肋骨を立て、船底外板を張っていく建造が行われる。肋骨と外板を溶接する際に生じる凹凸の歪については研磨機による歪取作業により外観の滑らかさを出し美しい外観に仕上げる。燃料タンク・清水タンク・耐圧検査に必要な配管及び舵軸管、エンジンガーダー・漉器類の躯体も組込む。並行して上部構造(操舵室・客室等)を製作する。

反転及び上構搭載

倒立建造により完成した甲板より下の船殻はクレーンを用いて上下逆さに反転を行うことで元の姿とし、これに上部構造を組付け耐圧検査・射水検査を実施する。

艤装工事

各種配管や電気配線、客室設備を含む内装工事の下地を行う。主機関・補機関・配電盤を搭載し、機関室・操舵室・操舵室の各種機器の取付を行なう。これと合わせ並行して、係船金物等の艤装品取付及び塗装処理を行って、進水式に臨む。

進水式から引渡まで

進水後に内試運転・公試運転のための機関・操舵の調整作業及び舵軸の浮き芯出し調整を行う。試験運転にて契約内容の条件を満たすことを確認の上、契約に基づく備品類の搭載をして、船員の習熟運転を実施する。国籍証書や検査証書を整え、竣工引渡しの運びとなる。

積極的な技術開発

1992(平成4)年度に東京大学船舶工学科及び日立造船株式会社との三者による水中翼双胴型高速艇の開発に成功。これまでに、「鷹巣」「ゆうなみ」「SEA SPICA」「クィーンざまみ」に採用し、納品してきました。

小さな船は、高速で走行すると船底にかかる水圧により船体が持ち上がり、滑走してしまいます。波が高いときは衝撃で乗り心地が悪化していましたが、双胴とすることで造波抵抗を抑えた上に、胴体間に設置した水中翼の揚力により、船体を少しだけ持ち上げることで抵抗を減らし、乗り心地の良さを実現しています。今後、日本の観光に対する魅力をアピールする力となれる技術になると考えています。

Professional Voice

船舶設計


T.Sさん

お仕事の内容について
教えてください

営業段階から設計として関わり、お客様から直接話を伺って要望を叶えられるよう検討します。契約後、具体的な打合せを行い、性能・使い勝手を考慮しながら設計を進めていきます。工事期間中は毎日現場に行き、設計通りに施工されているか、設計に間違いがないか、改善点がないか確認。現場とも意見交換を繰り返します。進水後には海上試運転に立会い、性能に間違いがないかの確認をします。

お仕事のやりがいについて
教えてください

一番のやりがいは、船が出来上がった時のお客様の笑顔です。設計時には船主様に満足していただけるか不安がありますが、満足された顔を拝見するとホッとします。旅客船では、地元の方々が歓迎してくださる姿を見た時に嬉しく思います。設計者としては、自分が考えたことがうまくいった時、お客様や現場から褒められた時に嬉しく思います。また、個人的には、出来上がった船を子どもに自慢出来ることも大きなポイントです。自分がどんな仕事をしているのか、小さい子どもにもわかりやすくてよいと感じています。

これからの目標について
教えてください

基本的な技術は成熟した業界ですが、「塵も積もれば」というように小さな改善を繰り返し行い、より良い船を造っていきたいです。また、資源・環境についても年々変わっていきますので、時代に合った船造りを心がけていきたいと思います。

アルミ溶接


Y.Tさん

お仕事の内容について
教えてください

アルミ合金製船舶の建造と修理を担当し、工場長として工事の振り分け及び進捗確認する他、自身も溶接・組立・仕上等全般の作業を平行して実施しています。

お仕事のやりがいについて
教えてください

加工から組立、溶接、仕上と全ての工程に係ることができ、仕事を任せてもらえることにやりがいがあります。

これからの目標について
教えてください

常に挑戦し続け、アルミ船の歴史を塗り替える。日本全国にアルミ船のすばらしさを広めたいです。

営業職


S.Kさん

お仕事の内容について
教えてください

営業室長としての職務ですが、お客様からの引き合いがあれば、全国どこでも現地まで足を運び、どんな船舶が必要か船主様からお伺いをし、新造船の見積をお出ししていく事が主な仕事です。また、設計部と共に基本設計や船舶の仕様を打合せを重ね、船主様のご要望に応える船を建造していく事です。

お仕事のやりがいについて
教えてください

引き合い時から数年かけて営業に回り、船舶の受注ができたときは個人的にも経営者としての立場からもやりがいを感じます。また、受注から建造、引渡しまで工程通り順調に進む事もあれば遅れる事もあります。一喜一憂しながら無事に進水した時には感慨深いものがあります。

これからの目標について
教えてください

現状に留まる事なく、船主様のニーズに応え、常に進化したより良いアルミ船舶の建造をしていきたいです。また、社員の小さな声にも耳を傾け実践できるような会社環境が重要だと考えております。